pre・marital 路地裏の少年達10
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どろんちょっ!

Author:どろんちょっ!
小説によっては残酷な表現が含まれる場合もあります。

SMの実体験から創作しております。

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しおりがないので、ご活用ください。

作品概要

新作ジェンダー、

まさかのレイプ社内レイプを目撃してしてしまった相馬。SM出会い系の相手が片思いの彼女であったとは、物語は意外な展開へ

伴奏曲

狂気と恐れられた一人の男を変えたある島で神話にすらなっている女神、あずさ。壮大なスケールで描くエロスにこだわらない描写。

アウトレイジ

大人向け小説、半自伝小説、底辺のどん底、分かち合い許す。すべてはそこから始まる。

邂逅、風俗店長時代のこれもまた半自伝。

SMのしばりにこだわらない自由な作風へと流れていっています。ブログの不便さを改良した作り、手元で続きが気軽に読めるように新作は改良。続きがない場合はTOPなどになるのは悪しからず!

リンクミス多発、気づくと直してますが可笑しな場合は教えて頂くかスルーしてくださいな。


++- 更新履歴 -++

 ここがお座なりになってしまってすいません。 あれもこれもと書きたいんですが本館で書き出した「淫楽の洋館」こちらにUPしていいのかわからない書き出し。本館では難なく読めます。来年の入稿に向けて走り抜けようとしてます。今年はあと一冊だしたら終わりです。 遥かなる想いも既に出版化。

どこまでこっそり更新できるでしょうかね。2012年10月10日現在




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交し合う心の重なりが協奏曲となる。
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路地裏の少年達10

 そう吐き捨ててしまいたいが本当は違う。

 あとから生まれた弟に費やす金があっても厄介者の俺に費やす金などない家だ。

 だから俺はクズ拾いをして、その日集めた廃品を売り、飯を食うしかなかった。

 中洲まで行かなくても、あの頃は路上にたくさんの空き缶が落ちてもいた。大人など勝手なものだ。取引き相手が子供だとわかると、手のひらを返したように横柄になる。

 あの当時のレートでは買えないと、値踏みをされるばかりだ。

 だが金に汚い親を見て育ったせいか、金に汚い大人の口実など手に取るようにわかる。

 子供の言い値で廃品を買うなどしない。あの当時のレートの半分以下だ。

 俺が育った貧民区の一角で、あやさと言う商売店があった。そこにしか商売相手はいない。同和の中だからできたことだ。もちろん当時だからもある。同和を出て、ずいぶんと歩いたところにも廃品を買ってくれるところもあったが同和の人間だからと言うだけで断られた。

 同和差別は、あの当時盛んでな、華やいだ景気とは裏腹に、貧しい服を着ている者は、同和のさらに底辺にある貧民区だと教えているようなものだ。

 俺の着ていた服は、近所で捨てられるゴミ袋とおなじところに置いてある粗末なものだ。

 よく近所の子供たちに「泥棒」と呼ばれたよ。

 それでもまだ、裸よりはマシだ。早朝になると捨てられる可燃ゴミを眺め、近所のひとに声をかけた。

 大丈夫、キチガイのところのガキはな、なにをしても不思議がられないものなんだ。

 せっかくの好意を踏みにじる母親の形相はまさにキチガイそのものだ。

 あまりの貧困に声をかけてくれる優しいひともいた。けして同和だからと可笑しな人間の集まりではない。

 それだけは忘れないで欲しい。

 俺は一息ついた、

 頭のなかで思い描く背景は、ありありと今に繋がるのに言葉にできない。

 お前は額にできた傷を指すように軽く髪をかきあげてくれた。

 顔にも傷を作ったままだ。

 言葉にできない有りっ丈の気持ちをどうお前にぶつけたらいい? 交わす言葉がなくてもこのまま繋がっていたい。

「行こう」

 黙りこむ俺にお前は笑った。

 

 なにかを伝え合うこと、

 それは言葉ばかりじゃない。

 

 

 お前は気まずさを隠すように、ただ歩いた。どこに行くわけでもなく、どこかに行きたいわけでもない。

 ただ物語りの続きを探しているように見えた。

 たくさんの言葉は物語りを抱え込めば抱え込むほどに不思議と重たくなる。

「どっする?」





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