pre・marital 遥かなる想い12
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どろんちょっ!

Author:どろんちょっ!
小説によっては残酷な表現が含まれる場合もあります。

SMの実体験から創作しております。

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セミ作家と活躍中?!です。
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作品概要

新作ジェンダー、

まさかのレイプ社内レイプを目撃してしてしまった相馬。SM出会い系の相手が片思いの彼女であったとは、物語は意外な展開へ

伴奏曲

狂気と恐れられた一人の男を変えたある島で神話にすらなっている女神、あずさ。壮大なスケールで描くエロスにこだわらない描写。

アウトレイジ

大人向け小説、半自伝小説、底辺のどん底、分かち合い許す。すべてはそこから始まる。

邂逅、風俗店長時代のこれもまた半自伝。

SMのしばりにこだわらない自由な作風へと流れていっています。ブログの不便さを改良した作り、手元で続きが気軽に読めるように新作は改良。続きがない場合はTOPなどになるのは悪しからず!

リンクミス多発、気づくと直してますが可笑しな場合は教えて頂くかスルーしてくださいな。


++- 更新履歴 -++

 ここがお座なりになってしまってすいません。 あれもこれもと書きたいんですが本館で書き出した「淫楽の洋館」こちらにUPしていいのかわからない書き出し。本館では難なく読めます。来年の入稿に向けて走り抜けようとしてます。今年はあと一冊だしたら終わりです。 遥かなる想いも既に出版化。

どこまでこっそり更新できるでしょうかね。2012年10月10日現在




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交し合う心の重なりが協奏曲となる。
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遥かなる想い12

 準備が終わると、シュウは病院の外にある喫煙席に腰掛けた。

「なにを考えている」

 シュウは背後からの声に薄っすらと笑う。

「可愛い寝顔を見にいかないのか」

 片桐は少し混雑している喫煙席で煙草に火をつけた。

「目覚めたらナースステーションから連絡があります」

 シュウは片桐から差し出された缶コーヒーを受け取った。

 周りを意識してあまり片桐と言葉を交わすことができない。

 しばらくぼんやりとしていると携帯電話が鳴った。

 シュウはユイが目覚めたことを片桐に伝える。片桐はシュウの肩を叩き病院内へ入っていった。

 変にユイの寝顔を見てしまうと、決心が揺らぎそうだ。

 シュウが考えるのは、今夜のことだけでいい。

 そう言い聞かせられない自分がいる。

 落ち着かない気持ちでシュウは片桐のダミー会社の電話番号を携帯電話から打ち込むとセキュリティーコードを打ち込んだ。

 聞きなれたファクス音が聞こえるとさらにセキュリティーコードを打ち込む。シュウのスマートフォンの画面にユイの病室が映しだされた。

 小細工していたのは、これからお楽しみの病室ばかりではない。

 ユイが手術を受けている間、カーテンに小型の監視カメラをつけておいた。

 ユイは誰もいない病室で不安な表情を浮かべている。

 カーテンを閉めているせいか、病室内はどこか薄暗い。

 病室のドアがノックされると、ユイは開かれたドアをみた。

 花束を持った片桐に気づくと、ゆっくりユイは上体を起こした。変に片桐を意識してか、ユイは軽く目を伏せる。片桐は「お嬢さん」と話しかけた。

 なにもあの頃と変わっていない。

 緊張したり、変に異性を意識したとき、ユイは不意に目を伏せる。

 大学生の頃、ユイを初めて見たときシュウは一目惚れであった。

 身寄りのないシュウは大学生の頃、漠然とした進路希望だったが、なにか高齢者の為に働けないか、自分のような不遇な者達を助けられないかと親戚に土下座をしてまで大学進学を頼み込み単身上京をしていた。

 一日中、バイトに明け暮れる日々の中、ユイの笑顔が眩いほどだった。

 大学に行くと、無意識にシュウはユイを探した。

 意識をすれば意識するほどにシュウはユイになにも声をかけられないでいた。

 思い切ってシュウが声をかけると、ユイは一瞬俯いて目を伏せた。

 嫌われているのではないかと思うほどに、ユイは目を伏せたままだ。



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